隈研吾の建築作品5選!これだけは知っておきたい作品。

建築家

こんにちは。

まると建築デザインブログのとくまるです。

今回は、新国立競技場で話題となった建築家、隈研吾氏についてご紹介していきます。

様々な作品を手掛けていますので、知らない方でもこれだけは知っておきたい・・・!

という作品に絞りました!



隈研吾

Kengo Kuma at Strelka Institute.jpg

隈 研吾(くま けんご、1954年〈昭和29年〉8月8日 – )は、日本の建築家(一級建築士)、デザイナー。株式会社隈研吾建築都市設計事務所主宰。東京大学特別教授。高知県立林業大学校 校長。岐阜県立森林文化アカデミー特別招聘教授。著名な親族として、妻・篠原聡子(建築家)のほか、遠い親戚の後藤勇吉(航空機パイロット)がいる。

神奈川県横浜市出身。1990年代半ば以降(ゆすはら座関連設計以降)、木材を使うなど「和(日本)」をイメージしたデザインを旨としており、「和の大家」とも称される。

引用:wikipedia

また、数々の受賞歴もあります。

1997年第49回日本建築学会賞受賞 (森舞台)

2001年第14回村野藤吾賞受賞 (那珂川町馬頭広重美術館)

2010年毎日芸術賞 [根津美術館]

2011年芸術選奨文部科学大臣賞 (梼原・木橋ミュージアム)

2019年紫綬褒章

引用:wikipedia

また、負ける建築としても有名で、自己主張することなく、周囲の環境にとけこむような建物を建てること。という流儀を貫いています。

また、建築予算や敷地の制約を逆手に取り、独創的な建築作品を手掛けています。

隈研吾の建築作品

新国立競技場

Kokuritsu Kasumigaoka Rikujo Kyogijo 191024h.jpg

New national stadium tokyo 1.jpg

外観

隈研吾によるデザインは、周辺(明治神宮外苑)との調和を目指した『杜のスタジアム』のコンセプトを掲げ、「自然に開かれた日本らしいスタジアム」を提案。屋根や軒庇などを鉄骨と木材のハイブリッド構造とし、最大高さを47.4mと比較的低く設定することで、水平ラインを強調した構造となっている。使用する木材は47都道府県がら集められた杉材およびカラマツ約2,000平方メートル分を使用、塗装により本来の木材よりやや白みがかったものとなっている。屋根の下には法隆寺五重塔からヒントを得たといわれる三層の庇が水平さをより強調している。

スタンド・屋根

約350m×約260mの地上5階・地下2階のスタンドがフィールドを囲む。スタンドは3層式で、1階が最下層の上端、2階が中間層の中段、3階が中間層の上端、4階が最上層の中段となっている。約6万席の観客席は全てカップホルダー付きの個別席で、木漏れ日をイメージした5色の『アースカラー』をモザイク状に配置している(上層に淡色を多く、下層に濃色を多く配色)。

スタンドの傾斜は1層が20°、2層が29°、3層が34°となっており、同様にトラックを有する大規模スタジアムである日産スタジアムより勾配が立てられており、陸上競技場兼球技場としては見やすさに配慮されている。

通路間の座席が20席以上あるにもかかわらず、通路や階段の幅が狭く動線に問題があるのではないかとの声もある。また、南側サイドスタンド(サッカー開催時における「ゴール裏」)の中央にマラソンゲートが設けられており1階席が左右にほぼ分断されることから、サッカー開催時などでは応援の一体感を欠くのではないかとの声もある。

屋根は鉄骨と木材のハイブリッド構造で、全周にわたって屋根をスタンド背面で支える片持ち梁とすることで、スタンドから視界を遮る柱が一切ない。スタンドの断面はほぼ全てが同じ断面となっており、同じ部材を多用することでコスト縮減につなげている。

こちらで知った方も多いのではないのでしょうか。

新国立競技場の建築家として、話題となりました。

コンセプトは、社のスタジアムということで、日本らしいスタジアムであるのが特徴です。

当初の案では、ザハ・ハディッド氏の案でしたが、こちらの案が最終的には採用されました。

ザハ・ハディッド氏の案について知りたい方は、こちらも見てみてください。

ザハ・ハディドの建築作品6選!これだけは知っておきたい!!

 

V&Aダンディー

複雑な形状の外壁(写真:©Ross Fraser McLean)

プレキャストコンクリートのピース(写真:©Ross Fraser McLean)

敷地はダンディ市のテイ川に面し、建築の中央に水平に貫通する大きな「孔」が設けられている。ダンディ市の中心軸であるユニオンストリートと、テイ川の美しい自然がこの「孔」を介してつながるようになっており、環境調和型デザインとなっている。

建物は、コンクリートを水平に積み重ねることで陰影と変化のあるファサードをつくり出し、スコットランドの崖の美しさを建築的に表現。

今後同館では、V&Aのコレクションをはじめ、地元スコットランドや世界中の美術館のデザインコレクションが展示される。隈研吾は、「V&Aダンディが都市を変え、その中心になることを願っています。これは私にとって初のイギリスでの作品であり、世界中から人々が訪れてほしいです」とコメントしている。

引用:美術手帳

スコットランド北部の都市部に位置するロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館の分館として、設計されました。

建築物は、コンクリートを水平に積み重ね、スコットランドの特徴でもある崖をコンセプトに設計されているみたいです。

この崖のような外壁は、構造体とは独立したPCaのピースで作られています。

複雑な形状は、3Dモデルを使うことで、最大4m・重量2tもある2400個以上のピースを寸分の狂いなく生成できたようです。

この労力は、聞いているだけでも計り知れません (-_-;)

また、ねじれなどがあり、自立させるにはかなり難関であったようです。

スコットランドに行った際は立ち寄ってみたいですね。

 

浅草文化観光センター

Asakusa Culture Tourist Information Center at night.jpg

平屋の家屋を縦に積み重ねたようなデザインで、各層の高さや屋根の角度、内装はそれぞれ変化がつけられている。それぞれの層には杉の不燃材製の縦のルーバーが取り付けられている。隈は、デザインの意図について「敷地が広くないためペンシルビルにならないよう、また浅草の街並みに合うように平屋を積み重ねたデザインにした」と述べている。

1階は日本語・英語・韓国語・中国語対応の案内カウンターや外貨両替所、2階には観光情報コーナーが設けられた。6階は階段状の多目的スペースで、7階の展示スペースとともにイベントなどに使用可能である。最上階の8階は、無料の展望テラスとなっている。

当初計画では高さ41.25mであったが、街並みの調和を損なうとして浅草寺や地元商店街から反対の声が上がった[9]。結果的に2mほど縮小し、高さ38.9mとされた。

2012年には、グッドデザイン賞を受賞している

こちらはご存知の方も多いのではないのでしょうか。

浅草雷門前に位置する浅草文化観光センターで、旅行客向けの観光案内や情報提供を行う施設となっています。

切妻の平屋が積み重なたデザインは、圧巻なデザインであると共に日本の和の雰囲気も見出されています。

中の展望台は無料みたいなので、浅草に寄った際は一度寄ってみては如何でしょうか。

根津美術館

2018 Nezu Museum 1.jpg

haruさんの投稿/根津美術館 | ことりっぷ内装

根津美術館(ねづ びじゅつかん)は、東京都港区南青山に所在する私立美術館である。現在の英称は Nezu Museum、以前は Nezu Institute of Fine Arts であった。

1941年(昭和16年)11月、東武財閥の創設者で、現在の武蔵大学・武蔵高等学校・武蔵中学校の創立者である初代根津嘉一郎の古美術コレクションを引き継いだ財団法人根津美術館が邸宅を改装して開館した。藤井斉成会有鄰館、大倉集古館、白鶴美術館、大原美術館などと共に、第二次世界大戦以前からの歴史をもつ、日本では数少ない美術館のひとつである。

表参道駅から近くに建てられた根津美術館。

東武鉄道の初代社長を務めた「根津嘉一郎」の日本と東洋の古美術コレクションをもとに作られたそうです。

2006年にリニューアル工事を行い、2009年に完成したようです。その際に隈研吾氏が設計されました。

先ず目に付くのは、建物に沿った竹の廊下が、根津美術館の左側に現れるので、目を奪われるのではないかと思います。

表参道の一角に伝統の雰囲気がある趣のある美術館は、気持ちが安らぐ場所となるかと思います。

 

那珂川町馬頭広重美術館

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印象派に大きく影響を与えた浮世絵の画家、歌川広重の作品を展示する美術館。彼が木版画の中に作り上げた独特の空間構成を建築化しようと考えた。彼はレイヤーの重なりとして、三次元の空間を表現しようと試みた。西洋絵画におけるパースペクティブを用いた三次元空間とは対照的な方法であり、この透明なレイヤー方法はフランク・ロイド・ライトの建築にも大きな影響を与えた。地元の特産品である杉材を用いて作った木製ルーバーを用いて、このスーパーインポジションの方法を建築化しようと考えた。

この杉材は、不燃処理、防腐処理をほどこす事によって屋根材としても用いる事が可能となり、ルーバーによって太陽の光をカットし、また庇を長く出した独特の断面形状によって、高い環境性能を獲得することができた。杉材の他にも、地元産の石材、地元の職人が漉いた和紙などを多用することで地元の経済を再活性化し、工業化社会以前に存在していた東京に依存しないローカルな循環と地域のコミュニティーを再生させようと試みた。

引用:Nakagawa-machi Bato Hiroshige Museum of Art — 那珂川町馬頭広重美術館 | Architecture | Kengo Kuma and Associates

隈研吾の初期の代表作でもある那珂川町馬頭広重美術館です。

「広重の芸術と伝統を表現する伝統的で落ち着きのある外観」をコンセプトにし、自然の多い景観に溶け込むようなデザインんをしています。

建物は、平屋建てに切妻の大屋根や建物外周をルーバーで包み込むことで、こぼれる光のゆったりとした時間を感じることができます。

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